国連、「イエメン人500万人が飢餓寸前」
8月 24, 2021 14:30 Asia/Tokyo
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イエメン人
マーティン・グリフィス国連イエメン担当特使が、イエメンにおける人道状況を惨憺たるものだとし、「500万人のイエメン人が飢餓戦前の状態にある」と語りました。
イルナー通信によりますと、グリフィス特使は23日月曜、イエメン関連の国連会合においてこの統計を発表し、人道支援物資の搬入やイエメン人の疾病患者・負傷者の治療目的での国外渡航のため、同国首都サヌアの国際空港および、西部フダイダ港湾の可及的速やかな再開を求めています。
国連はこれ以前にも、「イエメンは、世界最大の食糧危機に瀕している」と発表していました。
サヌア国際空港は2016年以降、サウジアラビア主導アラブ連合軍の空からの封鎖により、これまで閉鎖されています。
同空港は、食料や医薬品などの人道支援物資をイエメンに移送するルートの1つでした。
また、フダイダ港湾もイエメン向け人道支援物資輸送の最も主要なルートです。
サウジアラビアは、アメリカ、アラブ首長国連邦、その他数か国の支援を得て、2015年3月からイエメンへの軍事侵攻を開始し、同国を全面的に封鎖しています。
サウジアラビアとその同盟国が起こした戦闘により、イエメンではこれまでに1万6000人以上が死亡、数万人が負傷し、数百万人もの人々が住む家を失っています。
サウジアラビアの軍事攻撃により、アラブ圏最貧国とされるイエメンは食料や医薬品の深刻な不足に陥っています。
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