元サウジ情報機関幹部、現皇太子による前国王暗殺計画について証言
10月 27, 2021 21:24 Asia/Tokyo
サウジアラビアの情報機関元幹部が24日、米CBSテレビのインタビューに答え、同国ムハンマド皇太子がアブドラ前国王の暗殺を企図していたなどと証言しました。
証言したのは、ムハンマド氏の前任であるムハンマド・ビン・ナエフ前皇太子の側近だったサアド・ジャブリ氏です。
毎日新聞によりますと、ジャブリ氏はこのインタビューで、ムハンマド氏が2014年、当時内相だったいとこの前皇太子に対して「アブドラ国王を殺害したい。ロシアから毒を仕込んだ指輪を手に入れた。握手をするだけで十分だ」と述べたと証言しました。ジャブリ氏は「録音が残っている」とも語りました。2014年当時はムハンマド氏の父サルマン皇太子(現国王)が王位継承順位のトップでした。
また、ジャブリ氏は2018年10月に中東の情報機関関係者から「サウジの暗殺部隊がカナダに向かっている。サウジ公館には行くな。(暗殺)リストのトップに名前がある」と警告を受けたとも証言しました。
警告があったのは、同年10月にムハンマド氏に批判的なジャマル・カショギ記者がトルコのサウジ総領事館で殺害された事件の数日後だったといいます。
サウジアラビアでは、アブドラ前国王が2015年1月に死去、サルマン現国王が即位しました。サルマン国王の実子のムハンマド氏はその後、国防相、副皇太子と着実に地位を上げ、2017年6月に前皇太子の失脚後に皇太子に昇格しました。ジャブリ氏は前皇太子の失脚直前にカナダに逃れています。
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