国連が、イエメンでの食糧不足に関して警告
2月 08, 2022 21:20 Asia/Tokyo
OCHA国連人道問題調整事務所が、「イエメン国民1100万人が、自らの食物割り当て分を減らすことを余儀なくされ、自らの完全な食糧割り当て分を受けられるのは200万人だけとなるだろう」としました。
メフル通信によりますと、OCHAは声明を発表し、「予算不足は、数百万人の救命のための支援打ち切りを示唆するものだ」としています。
さらに、サウジアラビアの軍事攻撃により、イエメンのインフラの85%以上が破壊されて、イエメンは食糧や医薬品の深刻な不足に直面しています。
先月以降は、国連の支援計画の3分の2が予算不足のために制限、あるいは停止されています。
OCHAは、「100万人以上の女性や未成年の女子が、じきに特別な衛生サービスを受けられなくなる可能性がある」とし、「人道支援活動の継続や国民の苦痛の急激な増大を阻止すべく、緊急に予算が必要だ」と表明しました。
国連は、「7年間に及ぶ戦争で、イエメンは世界最悪の人道上の大惨事に瀕している」と強調しています。
サウジアラビアはアメリカ、アラブ首長国連邦、そのほか複数の国の支援を得て、2015年3月にイエメンへの軍事攻撃を開始し、同国を完全に封鎖しています。この戦争で、イエメンではこれまでに数十万人が死傷したほか、400万人近くが難民化しています。