在ウィーン国際機関ロシア代表、「米による制裁解除交渉中断は無責任」
12月 21, 2022 20:25 Asia/Tokyo
在ウィーン国際機関ロシア代表のウリヤノフ氏は、米国が対イラン制裁解除をめざす交渉の中断を決定したことについて無責任と批判しました。
イランへの内政干渉に先立って米中間選挙で、制裁解除を目指すオーストリア・ウィーン協議を巡る政治的決断を下せなかったバイデン米政権は、イランに対する外交的アプローチというスローガンを掲げているにもかかわらず、それはあくまでのイラン国内の出来事に焦点を当てており、核合意は議題にないと表明しました。
ロシア・タス通信によりますと、ウリヤノフ氏は21日水曜の記者会見で、「制裁解除交渉は1、2日あればまとめることができる。にもかかわらずアメリカは再開を拒んでいる」と述べました。
これに先立ち、イランのアミールアブドッラーヒヤーン外相は20日火曜、ヨルダンでEUのボレル外務・安全保障政策上級代表と会談した後、イラン政府として、何カ月にも及んだ厳しい集中的な交渉の末にまとめられた草案にもとづいて、制裁解除交渉を妥結する用意があるとし、交渉相手国に対し政治的振る舞いは控え、建設的で現実的な姿勢をとり、合意到達に必要な政治的決断をするよう求めました。
一方のボレル氏もこの会談後にツイッターで、「我々は対話の窓口は常に開いておき、核合意はウィーン協議にもとづいて復活されるべきだという点で合意した」と記しました。