盗難の古代エジプト木棺のふた、米から返還
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エジプト政府が、盗難に遭った2700年近く前の古代エジプトの木棺のふたが、米国から返還されたと発表しました。
(last modified 2025-08-16T09:55:59+00:00 )
1月 03, 2023 18:39 Asia/Tokyo
  • 盗難の古代エジプト木棺のふた
    盗難の古代エジプト木棺のふた

エジプト政府が、盗難に遭った2700年近く前の古代エジプトの木棺のふたが、米国から返還されたと発表しました。

2日月曜に返還されたのは「緑のひつぎ」として知られる木棺のふたです。

このふたは縦3メートル、横90センチあり、エジプト国営メディアによりますと、同国首都カイロ南郊アブシールの遺跡から盗まれ、2008年に米国に密輸され、13年からはヒューストン自然科学博物館に展示されていました。

ちなみに、盗まれたのはふただけだったということです。

 

盗難の古代エジプト木棺のふた

 

一方、木棺の本体は重さ約500キロで、古代エジプトの木棺としては最大級とされています。

エジプト考古最高評議会のムスタファ・ワジリ事務局長は、「木棺はエジプト末期王朝時代の貴族のものだった」と語りました。木棺に彫られた顔が緑色だったことから、この木棺は「緑のひつぎ」と呼ばれているということです。

なお、アフメド・イッサ観光・考古相によりますと、このほかにも16点の遺物が返還されています。

エジプトをはじめ、イラク、アフガニスタン、イラン、シリア、パキスタン、インドは文明国であり、その考古学発掘品や遺物は西側諸国の美術館に展示されてきました。

これまでに、こうした古代文明発祥国の多くの考古学出土品・発掘物や文化遺産が、西側の植民地主義者によって窃取されるケースが多発しています。

一方で西側諸国は、これらの歴史的遺物を本来の所有者に返還することを拒否しています。

 


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