ロシアが、西側に対し、対イラン制裁解除交渉の再開を要請
1月 30, 2023 19:54 Asia/Tokyo
ロシアのラブロフ外相が西側諸国に対し、制裁解除を目指す対イラン協議を再開するよう要請しました。
ロシアの国営メディア・リアノーボスチ通信によりますと、ラブロフ外相は30日月曜、核合意を巡るゲームを停止し、対イラン制裁解除交渉を再開するよう求めました。
イランに対するアメリカの最大限の圧力行使政策は、バイデン大統領の就任した2021年には、その目標を達成できない状態となっていました。この政策は、米国に有利な新たな核合意成立に失敗しただけでなく、大西洋の両側をはさんだ国々の間に分裂を引き起こし、アメリカの外交の主要なツールの1つである制裁の効力を危機に直面させ、さらに何より、イランでの覇権主義排斥の流れを加速させることとなりました。
イランは、制裁解除の検証、核合意存続の保証の獲得、IAEA国際原子力機関の保障措置をめぐる主張の撤廃を、制裁解除交渉における主要な要求として提示しており、核合意への復帰は、それがいくつかの制限と引き換えにイラン国民に具体的な経済的利益を与えるような、論理的と見なされる双方向的なものとなった場合にのみ受諾できる、と強調しています。