米南部・中西部に嵐や竜巻、死者26人に
去る3月31日から4月2日早朝にかけて米南部と中西部を襲った激しい嵐と竜巻による死者が、少なくとも26人に達しました。
米CNNによりますと、イリノイ州では住宅の倒壊で3人が死亡、劇場の屋根が崩壊して1人が死亡しました。
また劇場内には当時、200人以上の客がおり、28人が病院へ搬送されています。
先月31日に観測された竜巻は、少なくとも7州で計50件あまりとされ、このうちアーカンソー州の町ウィンで4人、ノースリトルロックで1人が死亡しました。
さらに、州都リトルロック近郊では少なくとも50人が病院に搬送されました。
リトルロック近郊を含むアーカンソー州内では、少なくとも12件の竜巻が報告されており、同市の市長は「竜巻の通過した地区で2600棟近くの建物が被害を受け、被災者は2100人に上った」と述べました。
同州では1日土曜午後になっても、3万4000人あまりの家で停電が続きました。
このほか、インディアナ州では31日夜、住宅や消防団の建物が損壊し、3人の死者が出ており、ホルコム州知事は被災した郡に緊急事態宣言を出しました。
加えてアラバマ州では死者1人と負傷者5人、ミシシッピ州で死者1人と負傷者4人が報告されています。
そして、テネシー州の緊急対策当局は7人の死者を確認しているほか、竜巻で5人が入院したとの情報も報告されています。
1日夜の時点では南東部アラバマ、フロリダ、ジョージア各州の一部や、ニューヨーク、ボストン、フィラデルフィアなどの都市を含む北東部に、雷をともなう嵐の警報が出ています。
米国では先週もミシシッピ州など南東部で激しい嵐と竜巻が発生し、少なくとも26人の死者が出ていました。