4月 20, 2023 17:58 Asia/Tokyo

米メディアは、同国で貧困により1日あたり500人以上が死亡していると伝えています。

新型コロナウイルスの新規感染者の減少を受けての米政府による支援策が終了したことで、多くの人々が慈善団体の支援を必要としています。

デモクラシー・ナウによりますと、全米医師会による最新の調査で、貧困は、心臓病、がん、喫煙による病気に次いで米国での死因の第4位となっていることがわかりました。

それによると、2019年から現在までに死亡した約18万3000人の死因が、貧困に直接関係があるということです。これは全米で毎日500人以上が貧困により死亡している計算になります。

米プリンストン大学社会学教授のマシュー・デズモンド氏は、「全米で3800万人が公式の貧困ラインを下回る生活をしており、この数はオーストラリアの人口よりも多い」としています。また、「米国の3分の1の家庭が年収5万5000ドル程度かそれ以下であり、子供がいる家庭ではこの年収で生活を維持することは極めて厳しい」と指摘します。

デズモンド氏はまた、「米国の子どもの貧困率も、韓国、ドイツ、その他多くの国の2倍となっている」とし、貧困の主な原因を富の偏りだとしました。

米国では、政府が余剰農畜産物を買い上げ生活困窮者への支援に回すSNAP(補助的栄養支援計画)があり、昨年はおよそ4100万人がこれを利用しました。

 


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