イラン国家安保評議会書記:「米はイラクの独立を望まず」/イラク:「我々とイランの安全保障は同一」
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イラン国家安全保障最高評議会のラーリージャーニー議長が、「イランとイラクに危害を加えようとする外国の一切の悪用防止に努める必要がある」と語りました。
(last modified 2025-10-21T05:33:55+00:00 )
10月 21, 2025 12:43 Asia/Tokyo
  • ラーリージャーニー・イラン国家安全保障最高評議会書記 左:イラク国家安全保障顧問のカセム・アル・アラジ氏
    ラーリージャーニー・イラン国家安全保障最高評議会書記 左:イラク国家安全保障顧問のカセム・アル・アラジ氏

イラン国家安全保障最高評議会のラーリージャーニー議長が、「イランとイラクに危害を加えようとする外国の一切の悪用防止に努める必要がある」と語りました。

ラーリージャーニー書記は20日月曜、イラクの国家安全保障顧問カセム・アル・アラジ氏と共同記者会見を行いました。

【ParsTodayイラン】IRIB通信によりますと、ラーリージャーニー書記は「イラク政府は我々の友人であり同胞である」とし、「本日、我々は重要な安全保障問題について議論し、最近のイラク首都バグダッド訪問で提起された問題を再検討した。だが、本日話し合った主な議題はイラン・イラク二国間の経済関係の発展であった。経済関係の安定を維持するには、安全保障面でも関係拡大が必要である」と述べています。

また、地域問題にイラクが重要な役割を果たしている現実を強調し、「我々は、イランとイラクに危害を加えようとする外国による一切の悪用の防止に努めねばならない」とコメントしました。

さらに、シオニスト政権イスラエルがイランに対し仕掛けた12日間戦争におけるイラクの姿勢を称賛し、「誠に遺憾ながら、シオニスト政権はイラク領空を悪用した。我々のイラクの同胞らもこのことを遺憾に思っている」と語っています。

そして、米国によるイラクへの干渉について「これはあくまでも一つの例に過ぎない。アメリカは、長年独立を目指してきたイラクという国が自らの権限で行動することを望んでいない。我々は、アメリカの今回の行動があらゆる地域諸国に対するアメリカの行動の一例だと考えている」と述べました。

一方、イラクのカセム・アル・アラジ国家安全保障顧問も、イスラエルによるイラク上空からのイラン攻撃についての質問に答え、「我々は国連安全保障理事会に対しシオニスト政権について抗議した。また、我が国の首相はLASアラブ連盟の会合や他国の政府関係者との会談で、誰もイラク領空を利用してイランを攻撃する権利はないことを強調した」としています。

加えて「イラクとイランの安全保障は同一の問題であり、我々は今日、新たな戦争の勃発が地域の誰の利益にもならないと信じている。そして、この問題に関して全ての国が協力する必要がある。我々の地域はイスラエルの侵略によって甚大な被害を受けてきたが、今やその終焉の時が到来している」と語りました。

そして最後に「イラク政府は、いかなる国に対する制裁にも強く反対する。イラン問題を含め、あらゆる問題は武力ではなく対話によって解決されるべきである」と結びました。

 

 


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