ロシア外相「イランとの核合意復活の機会の喪失は大きな過ち」
4月 26, 2023 16:57 Asia/Tokyo
ロシアのラブロフ外相は、イランとの核合意復活の機会を失うことは大きな過ちである、としました。
イルナー通信によりますと、ラブロフ外相は25日火曜、米ニューヨークで記者団に対し、「イランとの核合意は死んだのか」という質疑に答え、「核合意を復活させる機会を失うことは、特に西アジア諸国間の関係が正常化している時期においては大きな間違いとなる」と語りました。
また、イランとサウジアラビアの関係が中国の仲介により正常化していることを目のあたりにしているとし、「このプロセスは非常に建設的なものである」と述べました。
さらに、「現在、核合意の復活は、イラン、ロシア又は中国だけが担うことはない」とし、「この合意を崩壊させた者たち自身が合意を復活させるべきだ」と語りました。
ラブロフ外相はまた、「核合意の元の原案に明記されていない新たなニーズや要求が提起されていることが、合意の復活プロセスを複雑化している」としました。
制裁解除交渉の最終ラウンドは昨年8月にオーストリア・ウィーンで開催されましたが、それ以来これらの交渉は中断されています。アナリストは、バイデン米現政権が過去数か月にわたって核合意復帰に二の足を踏んでいる理由として、シオニスト政権イスラエルからの圧力、議会との意見の不一致、米国内の問題などのいくつかの要因を挙げています。西側諸国は、過去数か月間においてメディア・プロパガンダ戦争の開始により、国益を主張するイランの抵抗を打破しようとしてきました。