米スミソニアン博物館が、日本への原爆投下犯罪に関する展示計画
(last modified Sun, 06 Aug 2023 07:07:16 GMT )
8月 06, 2023 16:07 Asia/Tokyo
  • 広島の原爆投下
    広島の原爆投下

米ワシントンDCにあるスミソニアン航空宇宙博物館で、2025年に行う展示内容の刷新に合わせて、アメリカによる日本の広島・長崎への原爆投下に関する資料も展示する計画が進んでいます。

スミソニアン航空宇宙博物館のアソシエートディレクター、ジェレミー・キニー氏

 

同館のアソシエートディレクター、ジェレミー・キニー氏は刷新内容について、単なる写真資料にとどまらず、航空産業の変化の検証や戦時下のアメリカの現実を示す機会にしたいと強調していますが、その中に含まれるのが、広島や長崎への原爆投下に関する展示です。

キニー氏はまた、第2次世界大戦関連ではワシントンの本館で広島に投下された原爆「リトルボーイ」の模型を展示し、さらに原爆投下後の広島と長崎の街の写真もあわせて展示する予定だと語っています。

 

広島の原爆投下

 

同館は、科学者による原爆投下への反対など、当時のアメリカ国内の原爆をめぐる議論についても紹介する方針で、原爆の被害に言及することも検討しています。ただし、被爆者の写真や遺品の展示には踏み込まない見通しだということです。

 

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スミソニアン博物館は1990年代、第2次大戦終結から50年の節目に向けて、広島に原爆を投下した爆撃機とともに広島と長崎の被爆資料を展示する原爆展を企画しましたが、退役軍人団体などが計画の撤回を求める運動を展開したことで、この企画は事実上の中止に追い込まれ、当時の館長もこの問題をめぐって辞任しました。

 

 


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