ブレア英元首相はパレスチナ分割計画にどう関与しているのか?
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パレスチナ人アナリスト兼作家のファルハン・アルガム(Farhan Alqam)氏が、ドナルド・トランプ米大統領とシオニスト政権イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相がパレスチナ国民に対し連携していることを指摘し、「ガザで日々発生していることは、ジェノサイドと民族浄化という犯罪である」と語りました。
(last modified 2025-09-29T11:58:05+00:00 )
9月 29, 2025 19:48 Asia/Tokyo
  • トニー・ブレア英元首相
    トニー・ブレア英元首相

パレスチナ人アナリスト兼作家のファルハン・アルガム(Farhan Alqam)氏が、ドナルド・トランプ米大統領とシオニスト政権イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相がパレスチナ国民に対し連携していることを指摘し、「ガザで日々発生していることは、ジェノサイドと民族浄化という犯罪である」と語りました。

アルガム氏は「ガザで発生していることは、シオニスト占領軍が日々民間人に対して引き起こしているジェノサイドと民族浄化という犯罪である」と述べています。

【ParsToday国際】シャハーブ通信によりますと、アルガム氏は「ガザでは人間性全体が昼夜を問わず恐怖にさらされている」とコメントしました。

また「トランプ米大統領は現時点で戦争を止めるつもりはない」とし、「パレスチナの人々は自らの国土と領土を守る決意であり、いかなる移住計画にも反対である」と強調しています。

さらに、ガザ戦争終結に向けたトランプ大統領の計画に言及し、「トランプ氏の計画は戦争を終わらせることではなく、自身とネタニヤフ氏の個人的利益、そして地域におけるイスラエルとアメリカの占領強化を目的としている」としました。

続けて「米国大統領は自らの約束を守っていない。このことは、ウィトコフ米大統領特使が抵抗勢力と合意した協定を離脱したことからも明白である」と語っています。

加えて「トランプ氏は同盟国に対しても容赦なくクーデターを起こしている。その代表例が、アメリカの同盟国であるカタールへの攻撃である。アメリカは、調停において重要な役割を果たし地域最大の米軍基地を擁しているカタールに対しクーデターを起こし、同国にあるアル・ウデイド基地の警戒・防空システムの無力化により、ネタニヤフ首相に対しパレスチナ協議団への攻撃のゴーサインを出した」と述べました。

また「合意が近いとするトランプ氏の発言は誇張された楽観論に過ぎない。トランプ氏の狙いはネタニヤフ氏に侵略続行のための十分な時間を与え、内部危機から逃れるための架空の勝利を達成することだ」としています。

さらに、トランプ大統領のアラブ諸国首脳との会談について「これらの会談の目的は、ガザ地区をヨルダン川西岸地区から分離させ、トニー・ブレア元英国首相の監督下にある別の政府に引き渡すという代替案の提示により、フランスとサウジアラビアのパレスチナ国家承認計画を阻止することだった」とし、「ブレア氏は西アジア地域での混乱扇動のためだけに招聘されたに過ぎない」と語りました。

そして「トランプ氏が提案した計画は、米国に言わせればネタニヤフ氏の計画と同じであり、パレスチナ人の利益にならないばかりか占領を永続させるものだ」との見解を示しています。

アルガム氏は最後に「パレスチナ市民の揺るぎない意志と抵抗への希望は、こうした陰謀をすべて打ち砕く岩に等しい。2023年10月7日(パレスチナの対シオニスト攻撃・「アクサーの嵐」作戦)は、パレスチナ問題に対する国際世論に歴史的な転換をもたらすとともに、数十年にわたるほぼ成果のない交渉の後、パレスチナ国家承認という広範な波への扉を開くこととなった」と結びました。

 

 


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