各所への放火は一般人の仕業にあらず;メディアの視点から見たイランの出来事の3つの切り口
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テヘランのデモに参加しテロ犯罪を非難するイラン人女性
複数の外国メディアが、イランにおける最近の出来事に反応しました。
マイク・ポンペオ元米国務長官は、「X」に「街頭にいるすべてのイラン国民、そして彼らと共に歩むシオニスト政権イスラエル諜報機関モサドの工作員ら全員に新年おめでとうと申し上げる」とメッセージを投稿しました。
【ParsToday国際】このメッセージは多くの人々を混乱と不安に陥れており、またテロリストがイスラエルの工作員により率いられているか、少なくともイスラエルの工作員によって潜入させられている、というイラン側の証拠資料や論拠を裏付けています。
第1の切り口:各所への放火は一般人の仕業ではない
イランの経済状況に抗議するデモ参加者の1人で、サーラーと名乗るテヘラン出身の女性(39)は、英ロンドンに拠点を置くオンライン・ニュース事業ミドル・イースト・アイに対し、「ポンペオ氏の発言の意味が理解できない」と語りました。また「デモ参加者の中にモサド工作員がいるというマイク・ポンペオ氏のツイートが、本当に何を意味していたのか分からない。個人的には、デモの一部は意図的に暴力へと誘導されたのではないかと疑っている」と付け加えました。
また「放火する人々の動画を見る限り、これは普通の人の仕業ではないと感じる。まるで、ただ破壊を引き起こしたいだけかのように思われる」と強調しています。
さらに、シオニスト政権イスラエルによる対イラン攻撃の可能性についても懸念を示し、「ここ1、2年、イスラエルはほぼ全ての地域諸国を攻撃してきた。シオニストは自分たちが安全である間、地域全体が混乱に陥ることを望んでいる」と述べました。
この点について、レザーと名乗るテヘラン在住の男性(28)は「トランプ大統領とネタニヤフ・イスラエル首相は共に戦争犯罪人だ」と述べました。さらに「イスラエルが本当に民主的なイランを望んでいると思うか」との質問に対し、それを「愚問」だと一蹴し、「イスラエルは、イランが2番目などという民主主義をどこで受け入れたというのか? イスラエルは弱体化したイランを望んでいる」としています。
第2の切り口:外国の介入は米国の制裁解除のためのみ
地域専門家らのあるグループは「イランの抗議活動は深刻な経済的圧力の結果であるものの、イラン国民はイスラエルが状況につけこむ可能性を察知し、南米ベネズエラにおける米国の行動も目の当たりにしているため、彼らの要求は外国の介入ではない」との見方を示しました。米ワシントンD.C.のクインシー研究所主催のイベントで今月12日に講演した専門家らは、見解の相違はあるものの、「ほとんどのイラン国民は米国の制裁解除に向け国際社会の支援を求めている」と述べています。
第3の切り口:西側諸国は女性と民主主義の味方なのか?
西アジア・北アフリカの情勢を主に取り扱う英語サイト・ニューアラブは、米国がテロリスト支援を目的に対イラン攻撃を考えていることに言及した記事の中で、あるイラク人市民へのインタビューも掲載しました。同サイトは「ザフラ・アリ氏は、西側諸国がイラン国民の抗議活動を手段として利用しようと狙っている、と述べている」と報じています。
同氏はまた「イスラエルが昨年6月の12日間戦争でイラン国民を攻撃し、数百人もの殉教者を出していたとき、『女性、生命、自由』という運動を支持する西側のフェミニストたちの声はなぜ聞き入れられなかったのか?」との疑問を呈示しました。
加えて「我々イラク人女性とイラン人女性は、西側諸国の新植民地主義的利益が要求し、西側諸国が女性と民主主義の側にいるという妄想を広めた時にのみ、声を上げる価値があるのか?」としています。
このイラク人女性は最後に「イラク人として、私はイランとパレスチナの人々の傍らに立ち、圧制者たる西側諸国政府に嫌悪感を表明する」と結びました。

