中国とロシアによるアメリカ非難
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中国とロシアが、韓国における迎撃ミサイルシステムTHAAD配備に関するアメリカの決定を強く非難しました。
(last modified 2025-10-27T05:05:03+00:00 )
10月 12, 2016 20:41 Asia/Tokyo
  • 中国とロシアによるアメリカ非難

中国とロシアが、韓国における迎撃ミサイルシステムTHAAD配備に関するアメリカの決定を強く非難しました。

ガッファーリー解説員

中国とロシアの軍事関係者は、中国で開かれた第7回香山フォーラムの全体会議で、「アメリカと韓国の行動は地域の安定を脅かすものであり、世界の新たな兵器競争の開始に向けたものだ」と非難しました。

まだTHAADは配備されていませんが、アメリカと韓国は1年前から韓国内でのこのミサイルシステムの配備に関して合意しています。現在、中国とロシアにとって、アメリカがアジアで軍事拡張政策を継続していることは疑いの余地がありません。

中国の軍事高官は、香山フォーラムの全体会議で、「アメリカは北朝鮮の行動を口実に、中国に圧力をかけるため軍事的な優勢を得ようとしている」と述べました。この高官や多くの戦略家によれば、THAADの配備は朝鮮半島の平和や安定を促すどころか、この地域の軍事衝突の可能性を増すものだということです。

ロシアのアントノフ国防次官も、中国と共に、この会議でアメリカと韓国のTHAAD配備の決定を非難し、「ロシアと中国は、アメリカのその同盟国が朝鮮半島の複雑な状況を悪用しようとしていることを懸念している」と語りました。

北朝鮮は9月に5度目の核実験を行うことで、アメリカに北朝鮮の行動への報復としてのTHAAD配備の口実を与えることになりました。専門家は、「こうした口実はさておき、アメリカの軍事的な行動は正当化されるべきではなく、アジア太平洋におけるアメリカの軍事拡張主義政策は真剣に分析されるべきだ」と述べています。

少なくとも1950年代の朝鮮戦争から今まで、世界はアジアでのアメリカの軍事拡張主義を目にしてきました。アジアにおけるNMDの配備、アメリカの安全保障計画への日本の参加、中国と対立する一部アジア諸国へのアメリカの軍事支援、これらがこうした見解を裏づけています。

これに加えて、中国とロシアは、ヨーロッパにおけるアメリカのミサイルシステムもまた、世界の多くの国にとっての脅威だとしています。

実際、中国とロシアは、30年ほど前から、戦略的な関係を結び、この二つの国の協力と地域の関係への影響は拡大しています。カーター政権の国家安全保障問題担当大統領補佐官を務めたブレジンスキーは、常に中国とロシアを分離する必要性を強調していました。実際、ブレジンスキーは、「西欧諸国は、中国に近づくことで、中国とロシアの結びつきを妨げるべきだ」と述べていました。明らかに、アメリカはロシアの孤立を望んでおり、こうした孤立はロシアの不安定の下地を整える可能性があります。

ロシアはアメリカの行動を観察すると共に、ブレジンスキーの理論に従って軍事政策を調整しようとしており、こうした明らかな理由で、中国との協力を調整しています。ここ数年、中国とロシアの軍事、政治協力における関心は、アメリカの政界、メディア、シンクタンクにとって明らかです。

明らかに中国とロシアはここ数年、世界のアメリカの覇権主義政策の真剣な非難国に変わっているのです。