ドイツ捜査当局が、三菱自動車を捜索
ドイツの裁判所が21日火曜、三菱自動車工業のディーゼル車をめぐって、排ガス試験で不正な操作が行われていた疑いがあるとして捜査を開始しました。
東京証券取引所では22日、三菱自動車の株が下落しています。
フランス通信が、独フランクフルトから報じたところによりますと、フランクフルトの裁判所は、「排ガス試験の際、禁止されている装置を使って有害物質の排出が不正に低く抑えられていた疑いがある三菱自動車所属の施設を含めた、10カ所の関係先を捜査した」と表明しました。
ディーゼルゲート事件として知られるこの問題は近年、ドイツの複数の事業体および国際事業体にも及んでいます。
フランクフルトの裁判所は、「三菱自動車のディーゼル車に搭載されている1.6リットルと2.2リットルの2種類のエンジンについて、排ガス試験の際、禁止されている装置を使って有害物質の排出が不正に低く抑えられていた疑いがある」と発表しました。
この捜査ではさらに、国際的な自動車部品メーカー2社と貿易商社1社が捜査対象となっています。
三菱自動車工業のスポークスマンは、フランス通信の取材に対し、「ドイツ国内の販売会社と研究開発拠点に検察当局が訪れたのは事実だ。詳細な情報は確認中だが、当局の調査には協力していく」と語りました。
今回の事件を受け、三菱グループの株価は大幅に下落しています。
自動車部品メーカーとして世界でトップ5に入る巨大企業・独コンチネンタル社も、同社所有の2つの施設が捜査を受けたとしています。
独自動車部品メーカーによれば、捜査では同社が証人として扱われているということです。
ラジオ日本語のユーチューブなどのソーシャルメディアもご覧ください。
https://twitter.com/parstodayj