中国が、経済不況の打開に向けた金融政策
3月 16, 2020 18:49 Asia/Tokyo
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中国の中央銀行
中国が、新型コロナウイルス蔓延による経済不況を打開するため、同国の金融システムに780億ドルを投入しました。
イルナー通信によりますと、中国の中央銀行に当たる中国人民銀行は16日月曜、経済問題の解消および同国の銀行システムを支援するため、今回の措置に踏み切ったことを明らかにしました。
これ以前には、中国人民銀行が利下げを実施するのではないかと予測されていましたが、同銀は資金注入による金融体制の強化と、顧客への融資による内需と消費拡大の奨励を決定しました。
新型コロナウイルスの蔓延で中国の生産部門が休業し、全国で大勢の人々が隔離されたことから、多くの製品の需要・消費が激減していました。
中国は、自国の経済規模を2010年~2020年の間に倍増させるとの目標を設定していましたが、新型コロナウイルス禍により、この目標が達成できなくなる可能性が浮上しています。
一部の報告によれば、中国の経済・金融体制は1976年の文化大革命以来の大問題に瀕しているということです。
中国人民銀行は先月も、コロナ禍脱出を目的に中小企業に融資しようと、1150億ドルを同国の貿易銀行に提供していました。
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