新型肺炎
欧州の医師らが、難民間の新型コロナ感染拡大を警告
3月 29, 2020 15:39 Asia/Tokyo
欧州の多数の医師たちが、難民の間での新型コロナ感染拡大に対し予防措置を取るよう、EU首脳陣に対し要請しました。
イギリスの新聞ガーディアンによりますと、欧州の5000人の医師たちは28日土曜、EU首脳陣に対し連名の書簡で、ギリシャのシリア難民キャンプでの新型コロナウイルス感染拡大防止にできるだけ早急な措置を取るよう要請しました。
この書簡には、難民キャンプでの新型コロナウイルス感染拡大は、難民やギリシャの人々、また他の欧州社会にとって悲劇的な結果になるだろうと記されています。
またこの医師たちは、「もし欧州が今この問題に注意を向けないなら、状況はさらに悪化し医療惨事となる可能性がある」と強調しました。
EU議会は先週、ギリシャ領の島々にある難民キャンプの住民4万2000人に対し立ち退きを求め、これを難民の「大量死」を防ぐために取られた「必要な予防措置」としました。
難民キャンプはエーゲ海上の5つの島にありますが、現在、施設容量に対し平均して6倍の難民が収容されており、新型コロナウイルス拡大の点から危険な環境となっています。
先月にはレスボス島のある難民女性の新型コロナウイルス検査結果が陽性となり、この島々における初の感染例が確認されたことが発表されています。
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