EU上級代表が、核合意内のイランの利権の実現の必要性を強調
11月 19, 2020 17:07 Asia/Tokyo
EUのボレル外務・安全保障政策上級代表が、アメリカの核合意復帰という、バイデン次期米大統領の約束に触れ、この国際合意に定められたイランの経済的利権の実現の必要性を強調しました。
イルナー通信によりますと、ボレル上級代表は18日水曜、「核合意は、単なる核問題上の合意ではなく、経済面での合意でもあり、イランは自らの核計画を停止する見返りとして、相手側に一連の事柄を期待している」と述べています。
同時に、「核合意の復活は決して容易ではないだろう。それは、この合意に残留している残留している米以外の参加国が常に、次期アメリカ大統領が再び合意に違反するのでは、という懸念を抱いているからだ」としました。
バイデン氏は、今月3日のアメリカ大統領選で勝利する前に、当選した暁には核合意に復帰する、と約束していました。
トランプ現アメリカ大統領は2018年5月8日、核合意から一方的にアメリカを離脱させ、核関連の対イラン制裁を再発動させました。
これに対しイラン側は、合意相手側の責務履行を条件にして核合意の維持に努めてきましたが、この国際合意に署名したヨーロッパ諸国がその責務を履行できなかったことから、段階的な合意内責務の縮小に踏み切っていました。
イランはこれまで何度も、核合意に残留している相手側がこの合意内の責務実施を決定すれば、これまでに縮小した自らの本来の責務実施に復帰する、と表明しています。
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