ロシア、「米の非論理的行動によりイランが核合意内の責務履行の段階的縮小を決行」
ロシアのIAEA内ロシア代表部が、「アメリカの非論理的な行動や、2015年成立の核合意からの離脱は、イランが核合意内の責務の段階的な縮小に踏み切った主な原因だ」と表明しました。
ロイター通信によりますと、ロシアIAEA代表部はツイッター上であるグラフやデータを発表し、アメリカの核合意離脱以前までイランがこの合意に定められた自らの責務を履行している様子を提示しています。
IAEAが新たな声明を発表した後、ロシア代表部は「IAEA理事会会合を間近に控え、我々はイランのウラン備蓄量に関するグラフやデータを更新した。統計数値は、アメリカの核合意離脱後にイランのウラン備蓄量の増加が始まっており、現在、アメリカの非論理的な行動が原因となって核合意に定められた基準値を超えていることを如実に物語っている」としています。
IAEAは18日水曜、「イランは、同国中部ナタンズの核施設にあるm2IR型の最新鋭の遠心分離機への第6フッ化ウランの注入を開始している」と主張しました。
IAEAは先週にも、同組織の加盟国に送付した機密書類において、イランの濃縮ウランの備蓄量が2443kgに増加した、と主張しています。
IAEAの主張によりますと、イランは核合意に定められた許容限度3.67%を超える、純度4.5%の濃度でウラン濃縮を行っている、ということです。
イランは、核合意の変更や新合意の締結を目的とした一切の協議を拒否するとともに、アメリカの核合意離脱から1年後の2019年5月8日より、核合意内の責務履行を段階的に縮小してきました。
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