気候変動協定に不誠実な富裕国
9月 27, 2021 17:47 Asia/Tokyo
イギリスの経済学者で気候変動問題に取り組んでいるニコラス・スターン氏が、富裕国は2020年までに貧困国に対して1000億ドルの支援するという約束を果たせなかったと警告しました。
英ガーディアン紙によりますと、スターン氏は、アメリカやEU、そして世界のその他の富裕国による直近の約束は、今年11月に英グラスゴーで開かれるCOP26・第26回気候変動枠組条約締約国会議を前にして、そのような支援の見通しを濃厚にしていると述べています。
世界の富裕国は2009年、2020年までに少なくとも1000億ドルを発展途上国に対して拠出すると約束しましたが、この目標はいまも実現していません。
ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスのグランサム気候変動・環境研究所所長でもあるスターン氏は、富裕国から貧困国への1000億ドル支援の約束は来年までには実現するだろうと述べています。
同氏によれば、この支援は、G7各国が早急な削減を約束した化石燃料の消費削減に資するもので、再生可能エネルギー産出の路線のために使用できるということです。
国連安保理は最近の国連総会で、世界の各国政府に対し、気候変動問題はますます各国の国家安全保障問題に変化しうると警告しています。
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