コロンビア大統領選、ペトロ氏が勝利 同国初の左派政権誕生へ
(last modified Mon, 20 Jun 2022 11:42:23 GMT )
6月 20, 2022 20:42 Asia/Tokyo
  • 左派のグスタボ・ペトロ氏(62)
    左派のグスタボ・ペトロ氏(62)

南米コロンビアでは19日日曜、大統領選の決選投票が行われ、左派のグスタボ・ペトロ氏(62)が勝利しました。

選挙管理委員会によると、開票率100%で、ペトロ氏の得票率は50.44%、実業家で独立系のロドルフォ・エルナンデス氏(77)は47.31%でした。

エルナンデス氏も「選挙の結果を受け入れる」と述べ、敗北を認めました。

ペトロ氏は勝利をうけて自身のツイッターに「今日は国民の祝日だ。民衆の初勝利の日である。今日、民衆の数え切れないほどの苦しみが、祖国の心に溢れる喜びによって和らげられますように。この勝利は、神のため、民衆のため、そしてその歴史のためのものだ」と投稿しました。

ペトロ氏は17歳だった1977年、左翼ゲリラ「M19」に参加。85~87年にかけては武器所持を理由に投獄されました。

その後、上下院議員、首都ボゴダ市長を務め、今回の大統領選は3回目の挑戦でした。

コロンビアでは長く右派親米政権が続いていましたが、格差拡大などへの不満が近年高まり、今回のペトロ氏の勝利につながりました。

ペトロ氏は、富裕層への増税や自由貿易協定の見直しなどを掲げています。また、コロンビアの伝統的な親米姿勢にも変化が出てくるとの見方もあります。

 


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