イマームレザーと生活様式(13)貧しい人への配慮や援助
イスラムが強調している問題のひとつに、貧しい人への配慮や援助があります。彼らが助けを必要としているときには、それが特に強調されています。
コーランや預言者一門の指示は、この点の強調や貧しい人々への奉仕の習慣に溢れています。シーア派8代目イマーム、レザーは、恵まれない人々への援助と奉仕に特に気を配っていました。恵まれない人への支援や施し、彼らのニーズの解消は、コーランとイスラムの原則のひとつです。神はコーラン第3章アール・イムラーン章イムラーン家、第92節で次のように語っています。
「あなた方が自分の大切にしているものの中から施しをしない限り、決して善を手に入れることはないだろう」
貧しい人や恵まれない人への支援は、それが純粋な気持ちによる神の満足を得るためのものであった場合、数え切れない効果を持ちます。
イスラムの預言者一門、特にイマームレザーは生涯にわたり、恵まれない人への援助や施しに注目し、さまざまな方法によって彼らに配慮していました。時に、本人たちには何も伝えずに、密かにそのような援助を行うこともありました。
イマームレザーについて、次のような逸話があります。
イマームレザーの行く手に貧しい人や恵まれない人が現れると、イマームは彼らに援助を与え、施しをしていました。また、イマームレザーは食事をとる際には傍らに器を置き、そこにある最高の料理を分け、それを貧しい人たちに与えるよう命じていたと言われています。
イマームレザーは、力があるにも拘わらず、他人を助けようとしない人々を、最悪の僕としていました。彼はさまざまな機会に、恵まれない人への親切を善い行い、偉大なこととして挙げています。また、他人への親切により、人間の寿命が延びるとし、施しや親切について数多くの勧告を行っています。
イマームレザーは、施しによるさまざまな影響について次のように語っています。
「施しをしなさい。たとえわずかな量であっても。なぜなら、わずかなものでも、神の道において誠実な目的によって与えられれば、それは大きく貴重なものだからである」
「施しにより、多くの日々の糧を神に求めなさい」
「あなた方の病を施しによって癒しなさい」
「全ての善い行いはひとつの施しであり、施しへの報奨がある」
「弱者や恵まれない人への支援は、最良の施しである」
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