8月 22, 2021 16:05 Asia/Tokyo

皆様こんにちは。このシリーズでは、イランで実際に使われているペルシャ語の生きたことわざや慣用句、言い回しなどを毎回1つずつご紹介してまいります。

今回ご紹介するのは、「小麦と見せかけて大麦を売る」です。

ペルシャ語での読み方は、Gandom namaaye jou foruushとなります。

おそらく、文字通りの意味から何となくこのことわざの本来の意味をご想像いただけた方も多いのではないでしょうか。これは日本語にもある「羊頭狗肉の策」に相当するかと思われます。

このことわざは、今から900年以上も前に書かれた「ガーブースナーメ」というイランの書物を由来としています。ガーブースナーメとは、日本語に訳すと「忠言の書」に近いと思われ、実際にこの書物には生活習慣上の様々な忠告やアドバイスが収められています。

これはすなわち、見かけと実質がともなわないこと、また立派なものをおとりに使い、実際は粗悪なものを売ることのたとえとされています。しかし、実力や実質が伴わなかったのでのは、どれほど表面的に繕ってごまかしても最終的には見破られ、自分が恥をかくとともに、人からも信用されなくなります。そのようなことをしなくても済むよう、日ごろから何事も実質や内面を充実させるよう努力したいものですね。それではまた。

 

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