4月 22, 2022 15:30 Asia/Tokyo

皆様こんにちは。このシリーズでは、イランで実際に使われているペルシャ語の生きたことわざや慣用句、言い回しなどを毎回1つずつご紹介してまいります。

今回ご紹介するのは、「蛇はミントが嫌いだが、その家の前に草が生えて緑になる」です。

ペルシャ語での読み方は、Maar az puune bad-esh mi-yaad, jelou-ye khuune-ash sabz misheとなります。

ここに出てくるミントとは、正確には南ヨーロッパから西アジアを原産とする、シソ科ハッカ属の多年草で、英語ではペニーロイヤルミント、別名としてめぐさはっかと呼ばれています。この植物は高さが40~60センチになり、強い「スペアミント」の芳香があり、薄紫色の花が咲きます。ハーブティーとして使われるほか、ドライフラワーやポプリ、犬のノミ取りに利用されています。

 さて、このことわざはその文字通りの意味から、なんとなくご想像いただけた方もいらっしゃるかもしれませんね。実際にこの表現は、自分の嫌いな物事があえて目の前に現れてくる、または自分が嫌っていていつも逃げ回っている物事や問題、人物などに出くわす、という意味で使われることが多いようです。

実際に、蛇は強い匂いを放つミントを嫌い、そこから逃げる習性があるとされています。このことわざは、トルコ語に出てくることわざの、「蛇はイタチから逃げる、蛇がいるところには常にイタチがいる」に由来し、このことわざがペルシャ語に入ってきた際に「イタチ」が「ミント」に誤って翻訳され、そのまま定着したといわれています。

私たちの実生活におきましても、嫌だ、嫌いだと感じて逃げ回っている物事ほど目の前に頻繁に現れ、または発生するという出来事はよくあるようですね。どうやら、逃げ回るのではなく、嫌いだと思うからこそ、あえて意を決して立ち向かう必要があるのではないでしょうか。それではまた。

 


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