アルバインの行進に関するメディアの報道
(last modified Fri, 09 Sep 2022 08:53:42 GMT )
9月 09, 2022 17:53 Asia/Tokyo
  • アルバインの行進
    アルバインの行進

今月17日・イスラム暦1444年サファル月20日は「アルバイン」と呼ばれ、シーア派3代目イマーム・ホサイン殉教から40日忌にあたり、世界各地から多くの人が参詣に訪れます。

西側のメディアは、世界各地のさまざまな出来事を報道し、独自のアプローチによって、イスラム諸国やイスラム世界の出来事を扱っています。

しかし、なぜこれらのメディアは、莫大な投資や支援がありながら、これほど力強い精神性の象徴である壮大な集会、アルバインの儀式について報道しないのでしょうか?

アルバインの日のイラクにおける行進とその集会は、物質的な思想では理解できないものです。

さまざまな人種や民族、宗派の大勢の人々が、毎年、長い距離を徒歩で移動し、イマームホサインの殉教から40日目のアルバインの追悼儀式に参加するために集まってきます。

アルバインの行進は、最近の出来事ではありません。しかし、現在のような力強さと壮大さは、過去には例のないものでした。

アルバインの行進が現在のような形になったのは、大勢のシーア派教徒が危険を感じるようになったときでした。彼らは、ISISやサラフィー主義、過激派が、西側メディアとサウジアラビアやシオニストの資本家による支援を受け、破壊的ななだれのように、イスラムのイメージを崩し、神聖を冒涜するのを目にしました。そのため、イスラム教徒、特にシーア派教徒の間で、人間的、信条的に大きな動きが生まれ、あれほど革命的な形のアルバインの行進に至ったのです。

実際、アルバインの行進は、ISISの拡張主義を停止するための起点でした。そのときから、ISISの敗北のカウントダウンが始まりました。そして現在、アルバインの行進は、ISISの逸脱から離れたところでイスラムのイメージを伝える上での強力な手段となり、イスラムの偽りのイメージを伝えるための西側メディアのすべての努力を退けました。メディア専門家のザリーフィヤーン氏は、現在、アルバインは、一つのマスメディアになっているとしています。

「メディアの最も重要な使命のひとつを映像を伝えることだとすれば、アルバインというマスメディアが、シーア派やイスラムについて世界の人々に示す映像とは、どのようなものだろうか? アルバインは現在、一連の価値観が具現される場面であり、それはメディアという形に限られない。そのため、その中には、イスラム教徒以外の人々の姿も見られる。アルバインは実際、シーア派や宗教を超えた出来事になっている」

西側メディアは、計画的な戦略に沿って行動しています。ヨーロッパと西アジア諸国のテロ事件に関する西側メディアのダブルスタンダードを、私たちは忘れていません。明らかに、アルバインの行進への対処においても、同じような政策が用いられています。

西側のさまざまなメディアを通して、毎日、西アジア地域の出来事が伝えられています。しかし、この数年、アルバインの壮大な行進については、これらのメディアで取り上げられていません。大勢の純粋な心を持った人々が、最も美しく人間的で道徳的な形で、徒歩で移動する姿です。

この行進に参加する人々の、どのような特徴が、西側や覇権主義体制を恐れさせているのでしょうか?なぜ、共通のシナリオによって、常に、イスラムやイスラムの預言者ムハンマドのイメージを壊そうとしている西側メディアは、この人類史上最大の集会を見て見ぬふりをし、その事実を伝えようとしないのでしょうか?

西側メディアの多くが、アルバインの行進の報道を規制し、それに触れることすらありません。また、この壮大な追悼儀式の一部を伝えてはいるものの、小さな宗教イベントとして見せようとするメディアもあります。

こうした中、実際にアルバインの行進をしっかりと伝えるメディアも、数は少ないながらも存在します。

これらのわずかな数のメディアは、アルバインの行進に、さまざまな国の人々、シーア派やスンニー派から、キリスト教徒など、宗教の人々が参加していることを非常に魅力的だとし、この魅力は、世界の他の場所には存在しないとしています。アメリカのメディアの活動家のハーシェミー氏は次のように語っています。

「私はアメリカのメディアの活動家で、この精神性にあふれた壮大な行進を実際に見ようとやってきました」

アメリカの芸術家であるムハンマド氏も次のように語っています。「真実を理解するために、この経験の一部になりたいと考え地エル。イマームホサインの価値観は、平和と公正を呼びかけており、我々はそれを、現在も存在する悪と対抗するために利用する」

とはいえ、この数日、世界の一部のメディアが、アルバインの行進に反応を示しました。

たとえば、中国のメディアは、西側のメディアがアルバインの行進の報道を規制できなかったことに触れ、次のように報じています。

「アルバインの2000万人の行進の声は非常に高く、西側やアラブのメディアは、イマームホサインを敬愛する人々の壮大さを無視することができなかった」

イラクのシーア派の存在は、今年のアルバインを、人類最大の集会に変え、外国のメディアは、それを、サラフィー主義やタクフィール主義と戦う、イラクや西アジアのシーア派の力の象徴として取り上げました。

ハフィントンポストは、少し前、アルバインの行進について次のように伝えました。

「真のイスラムを知りたければ、アルバインの巡礼に行くとよい。なぜならそれは、さまざまなモデルや価値観の儀式であるからだ。この集会の巡礼者の数は、ヒンズー教の宗教行事であるクンブメラの5倍に及ぶ。ハイチ地震で、アメリカ国防総省が用意した食料の数は400万人分だったが、アルバインでは、2000万人分の食事が用意され、それはボランティアによって配布されている」

今回は最後に、西側メディアの多くの努力にもかかわらず、ソーシャルメディアで、アルバインの問題が大きく取り上げられ、ツイッター、インスタグラム、テレグラムは、アルバインの巡礼や行進の雰囲気を伝える場になっています。

一部の分析によれば、アルバインの行進の当初から、カルバラに向かうイラン人巡礼者は、ソーシャルメディア上で、アルバインや行進といったハッシュタグにより、この宗教行事について多くの内容を投稿しました。そしてそのそれぞれが、メディアの役割を果たしています。

 


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