中国国連大使、「AUKUSに関する米英の説明は不十分」
8月 02, 2022 17:26 Asia/Tokyo
中国の張軍・国連大使が、米英豪による軍事協定「AUKUS(オーカス)」プロジェクトに関する米英の説明を不十分なものだとしました。
ロシア・スプートニク通信によりますと、張軍大使は会見で、「AUKUS(オーカス)プロジェクトにおける米英のパートナーシップは不十分であり、オーストラリアへの潜水艦の譲渡はこの地域に核拡散のリスクをもたらすと述べています。
また、「米国、英国、オーストラリアからは一定の説明を受けたが、率直に言って、これらの説明は十分ではない。中国と他の地域諸国は『AUKUS』に深刻な懸念を抱いている」と述べました。
さらに、米国と英国は核保有国であり、オーストラリアは核保有国ではないことに言及し、「これは核プロジェクトであり、高濃縮ウランやその他の核物質の移送に関わるものである。このような行為は、確実にNPT核兵器不拡散条約の原則に違反する。また、明らかに地域に核拡散のリスクを持ち込むことになる。そして、地域の平和と安定に懸念をもたらすことになる」と指摘しました。
2021年9月、オーストリア、英国、米国が、中国を念頭に新たな軍事パートナーシップAUKUSを結成して以来、豪中関係は緊迫しています。
一方、オーストラリア政府も、中国がオーストラリアの選挙に影響を与えようとし、オーストラリアの野党を支援していると非難しています。
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