朝鮮半島
北朝鮮、米朝会談開催の可能性を否定
-
金正恩委員長とトランプ大統領
北朝鮮は、核問題をめぐる米朝首脳会談の開催について、「向き合う必要はない」と明言しました。
韓国ヨンハプ通信は、朝鮮中央通信が伝えたところとして、北朝鮮の崔善姫第1外務次官は4日土曜、談話を発表し、11月の米大統領選挙前に核問題をめぐる米朝首脳会談が開催されることが取り沙汰されていることについて、「米国は米朝対話を自らの政治的危機を克服するための道具としか考えていない。米国が北朝鮮に対する敵対的政策を止めない限り、米国と向き合う必要はない」と明言した、と報じました。
また崔次官は、「われわれは既に米国の長期的な脅威の管理に向けたより具体的な戦略的計画を立てている」と述べました。
その一方で、韓国のムン・ジェイン大統領が、米大統領選挙前にトランプ米大統領が北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長と会談することを提案したことを受け、「当事者であるわれわれを意識せず、下手に仲裁の意思を表明する人がいる」とし、米朝首脳会談の推進を示唆した韓国政府を狙うような発言もしました。

金正恩委員長とトランプ大統領は2018年6月以来、これまでに3回会合を設けています。
2018年6月12日のシンガポールでの最初の会議で、米朝双方は文書に署名しました。この文書によりますと、北朝鮮は完全な核軍縮、米国は北朝鮮に安全保障を提供することに合意しています。
しかし、米国はシンガポール合意の枠組みの中で、実践的な措置を講じなかったことから、北朝鮮からの批判を引き起こすことになり、北朝鮮も、米国の過度の要求と合意への不従順が、この交渉が失敗した要因であると発表しました。
ラジオ日本語のユーチューブなどのソーシャルメディアもご覧ください。
https://twitter.com/parstodayj
https://www.instagram.com/parstodayjapanese/