タリバンが、米に対しアフガン国民への損害賠償支払いを要求
(last modified Thu, 16 Dec 2021 09:54:21 GMT )
12月 16, 2021 18:54 Asia/Tokyo
  • アフガニスタンを支配するタリバン暫定政権のムジャヒド報道官
    アフガニスタンを支配するタリバン暫定政権のムジャヒド報道官

アフガニスタンを支配するタリバン暫定政権のムジャヒド報道官は、アメリカに対し同国で起こした犯罪を理由に、アフガン人への損害賠償の支払を要求しました。

タスニーム通信によりますと、ムジャヒド報道官は15日水曜、アフガン市民10人が死亡した攻撃事件に関して米兵が1人も処罰されないとした米国防総省の報告への反応として、この事件の犠牲者の遺族への損害賠償支払いを求めています。

また、アメリカは過去20年間、アフガンで多数の民間人を殺害していることに関して引責の必要がある、としました。

米に対しアフガン国民への損害賠償支払い

今年8月、米軍がアフガン撤退を前に同国首都カーブルにある住宅を無人機で攻撃し、これにより子供と女性数名を含む民間人10人が死亡しました。

アメリカとその同盟国は2001年、テロ対策や治安確立を口実にアフガンを攻撃、占領しましたが、この行動はアフガン国内での衝突や戦争の勃発、経済インフラの破壊、情勢不安、テロの拡大、住民の殺害、そして、麻薬生産の増加を引き起こしただけとなっています。

米軍は20年間に及ぶアフガン駐留の後、今年8月末に屈辱にまみれ醜態をさらしながら同国から撤退し、タリバンが同月15日からアフガンでの政権を掌握しています。

 

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