ザンゲズール回廊の地政学的影響とイランの姿勢
8月 10, 2025 16:59 Asia/Tokyo
-
バーゲリーキャニー氏
イラン外交戦略評議会のバーゲリーキャニー書記は、アゼルバイジャンとアルメニアが8日に交わした合意でイラン・アルメニア国境沿いに「ザンゲズール回廊」の設置が盛り込まれたことについて、「地政学的な影響があり、イランはこれを見過ごすことはない」と述べました。
【ParsTodayイラン】アゼルバイジャンとアルメニアの両首脳は8日、米ホワイトハウスでトランプ大統領とともに和平に向けた共同宣言に署名しました。共同宣言には、アゼルバイジャンとその飛び地領・ナヒチェヴァン自治共和国を結ぶ「ザンゲズール回廊」をアルメニア・イラン国境沿いに設置することが盛り込まれているとされます。
イラン外交戦略評議会のバーゲリーキャニー書記は9日、両国の合意内容について次のように述べました。
地政学的影響は必ずある。だからこそイランは易々とこれを見過ごすことはないと表明した。イランにとって重要なのは、その国境地帯が安定を保ち、発展することである。そのためにすべての隣国と関係を結ぶ条件が整えられるべきだ。また、外国勢力とくにアメリカがこの地域に介入し、地域諸国ではなく自らの利益を確保しようとすることは、イランだけでなく地域諸国全体にとって受け入れられないことだ。
タグ