イラン外務省が、内政干渉をめぐりドイツ大使を呼び出し
イラン国内の騒乱や情勢不安を支持する立場を表明したドイツ当局の介入主義的声明の継続を受け、ハンス・オド・モツェル駐テヘラン・ドイツ大使ががイランの外務省に召喚されました。
イルナー通信によりますと、9日金曜におけるこの呼び出しで、同大使に対し内政干渉をめぐるイランの強い抗議の意が伝えられました。
8日木曜、ドイツ外相はイランへの内政干渉と騒乱を支持する発言を続ける中、暴動1人の死刑執行について反応しました。
イラン司法当局の発表によると、去る9 月25日にテヘランで道路を封鎖し、刃物で同国の治安要員1人を負傷させた被告の死刑判決が去る8日に執行されました。
一方、ドイツは、暴力やテロに対するイランの合法的な対処に対し偽善的立場をとっておきながら、ドイツ国内の最近の情勢変化に対する公安維持を、譲れない一線だとしています。、
また、ドイツ大使に対しては、ドイツ当局が破壊行為を他国にとって良く、自国にとっては悪いこととして恣意的かつ二重基準で扱っていることは非常に遺憾であることが指摘されました。
また、イラクの元独裁者サッダームに大量破壊化学兵器を供与し、何百人ものクルド人少女を含む何千人もの罪のないイラン市民の殉教と負傷につながったドイツの負の遺産が強調されたとともに、ドイツがイラン国民に対するアメリカの違法な制裁に協力している以上、ドイツはイラン国民に対する説明責任を負うべきであって、イラン国民の人権を謳う立場にはないと指摘されました。
イランの内政におけるドイツの介入主義的な行動・声明に対し、イランのアミールアブドッラーヒヤーン外相は、テロ、暴力、憎悪に対抗することは、イランの明確な国際的責任の1つであると述べました。
同外相はツイッターで、ドイツは自らの領土保全をレッドラインとみなしているにもかかわらず、イランに対しては暴力やテロを推奨するとともに、イランの合法的なテロ対策を偽善だとして誹謗中傷している、と述べました。