イラン外務省報道官、「フォルド核施設での60%濃度での濃縮をIAEAに申告」
2月 06, 2023 16:38 Asia/Tokyo
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イラン外務省のキャンアーニー報道官
イラン外務省のキャンアーニー報道官が、同国の平和的核開発に関する英独仏3カ国とアメリカによる声明に反応して、「わが国のフォルド核施設でにおける60%濃度でのウラン濃縮作業については昨年11月17日、IAEA国際原子力機関に申告されていた」と語りました。
IAEAは1日水曜、理事国向けの機密報告書の中で、イラン中部フォルドにある核施設の非公開の査察の結果、60%のウラン濃縮が可能なIR6型遠心分離機のカスケード2組が報告されていたものとは違う形で接続されていた、と主張しました.。
IAEAの主張を受け、英独仏とアメリカは共同声明の中で、イランが未申告のまま一部の遠心分離機の接続形態を根本的に変えているとするIAEAの報告内容に注目する、と発表しました。
イルナー通信によりますと、キャンアーニー報道官は5日日曜、「フォルド施設でのウラン濃縮状況の全容はIAEAに通知されている、と語りました。
また、今年1月のIAEAによる査察では、昨年の2022年11月17付けの質問表に比べて、IAEAへの申告を必要とする新たな措置は実施されていない、としています。
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