イラン国営石油会社、「イランの石油化学産業に制裁を加えることはできない」
8月 15, 2018 16:22 Asia/Tokyo
イラン国営石油会社のノウルーズザーデ最高経営責任者が、イランの石油化学産業に制裁を加えることはできないと強調し、「石油化学製品は、これまで通りに輸出される」と語りました。
IRIB通信によりますと、ノウルーズザーデ最高経営責任者は、14日火曜、イラン暦昨年のイランの石油化学製品の輸出額が120億ドルだったことに触れ、「イラン暦今年の最初の4ヶ月(2018年3月から6月)の統計により、今年のイランの化学製品の輸出は15%増加すると見られている」と語りました。
また、「主な輸出先はヨーロッパで、イランはヨーロッパとは何の問題もない」と述べました。
さらに、世界の石油化学製品の生産量は、消費量と同じレベルであるとし、「石油化学産業は、誰かが望めば、対イラン制裁による製品の不足をすぐに補えるようなものではない。そのため、イランが世界の石油化学市場から排除されることは、大きな負担を伴うものだ」と述べました。
ノウルーズザーデ氏は、「イランの石油化学製品の代わりとなるには、4年か5年に及ぶ投資が必要だ」と強調しました。
アメリカは5月8日、核合意から離脱し、その後、11月4日までにイランの石油、天然ガス、石油化学製品の輸出をゼロにすると発表しました。
この中でアメリカ政府は、世界の国々に対し、対イラン制裁の一環として、イランからの石油、天然ガス、石油化学製品の輸入をゼロにするよう求めました。
こうした中、中国、ロシア、トルコをはじめとする世界の多くの国は、アメリカの要求に従わないと表明しています。
アメリカ政府の核合意からの離脱は、国内外から大きな批判を浴びています。