国連シリア特使、「イランはシリア危機の解決に中軸的な役割を果たす」
4月 12, 2016 22:11 Asia/Tokyo
国連のデミストゥラ・シリア問題担当特使が、「イランの政府関係者との意見交換は、シリア危機を解決する上で重要かつ、効果がある」と語りました。
テヘランを訪問中のデミストゥラ特使は12日火曜、記者団に対し、「国連にとって、イランとの協議は重要である。それは、シリアに関するイランの考えは非常に影響力があり、国連はこうしたアイデアをうまく活用してきた」と述べています。
また、「イラン外務省のアミールアブドッラーヒヤーン・アラブアフリカ担当次官との会談では、シリアでの衝突の停止、人道支援物資の送付、同国での危機解決に向けた政治的なプロセスの継続が強調された」としました。
さらに、シリア国民の要望に関係なく同国のアサド大統領は退陣すべきだとする、一部の西側諸国の提示した条件についても、「シリア人同士の国民対話では、この点が注目されるだろう」と語っています。
一方、アミールアブドッラーヒヤーン次官も、シリアの政府側と反体制派グループ、そして同国の民間団体による政治的な対話の新ラウンドの実施を明らかにし、「すべての人々がシリア危機の解決に関心を寄せていることは非常に好ましいことだ」と述べました。
また、この数日シリアにおいて武装勢力の行動が活発化していることに懸念を示し、「こうした行動は停戦に違反する行為であり、シリアの政治的なプロセスに弊害をもたらす可能性がある」としています。
さらに、「シリアに対する人道支援物資の送付は、一部のグループによって選択的に行われているが、このことも問題を生み出している」と語りました。
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