4月 20, 2020 18:55 Asia/Tokyo
  • イラン西部ロレスターン州ブルージェルドの歴史的家屋

「イランの気候風土:キャマーロッディーン・タバータバーイー・ブルージェルディー邸」

 

ブルージェルドは歴史的家屋が有名な街で、市内におよそ50棟の由緒ある館が存在します。キャマーロッディーン・タバータバーイー・ブルージェルディー邸もそのひとつで、現在は博物館として公開されています。この煉瓦やタイルで装飾されたゆったりした中庭を持つ古い館には、3階建ての本館、扉が5つあるホールとその控室、夏用の離れ、冷蔵貯蔵庫などがあります。

館の1階の部屋には、色とりどりのステンドグラスで装飾された扉があります。ですが、この館の最も美しい場所はなんといっても、1階中央にある高座とその周囲です。歴史的な造りを持つこの部分は、内部と外部が3枚の扉で仕切られ、上部に太陽の模様のステンドグラスが入った5枚の扉があります。周辺にはさらに、作り付け暖炉の仕切りの上に描かれた様々な壁画、漆喰や木枠の飾りのついた天井が配されています。

キャマーロッディーン・タバータバーイー・ブルージェルディー邸には、サモワール、水差し、盆、ティーポットやカップ、火鉢など、この街の歴史や人々の営みを髣髴とさせる資料があります。銅や真鍮、洋銀でできたこれらの道具の大半には、ブルージェルドの名だたる職人の手によって模様が彫り込まれています。

ブルージェルドで有名な料理といえば、イランの中でも質の高いものが食べられるといわれるキャバーブです。名の知れた食事処で熱々のキャバーブが出てきた瞬間は、きっと心に忘れられない旅の思い出を残してくれることでしょう。

この地方特有の食べ物には、ティーリーと呼ばれる薄焼きのナンや、菓子パンの一種のクルーチェ、砂糖入りのナンがあげられます。主要な手工芸産業は、銅細工、洋銀細工、絨毯織りなどです。またブルージェルドの美しい自然を目当てに、多くの観光客がこの地を訪れます。

「ここは、ボルージェルド市の歴史的家屋、キャマーロッディーン・タバータバーイー邸です。親愛なる国民の皆様、ボルージェルドを訪れた際には、是非この歴史ある美しい場所をご覧ください」 

 

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