ドキュメンタリー・イラン
イラン南西部ヤースージにあるメイマンドの村落と滝(日本語のナレーション付)
今回は、イラン南西部コフギルーイェ・ブーイェルアフマド州にあるメイマンドの村落と滝をご紹介してまいりましょう。
アルボルズ山脈とそのデナー山山ろくが広がる、イラン南西部コフギルーイェ・ブーイェルアフマド州の最北端に位置するスィーサフト市中心部には、デナー行政区があり、ここはマルキャズィーとパーターヴェの2つの区域により構成されています。
パーターヴェ区域に属するメイマンド村は、コフギルーイェブーイェルアフマド州の中心都市ヤースージーから、イラン中部イスファハーンを結ぶ街道上にあります。海抜の高いデナー山系においては、そしてヘルサーン川およびバシャール川という2つの大きな河川、さらに美しいいくつもの滝の存在により豊富な大量の水が流れており、メイマンドの滝はそうした水源の1つです。
メイマンドの滝という名称は、その周辺にあるメイマンド村に由来しており、メイマンドという名称は、1年のうちの寒い時期に霧に覆われる場所を意味しています。
滝の周辺には、まだ人工的な開発の及んでいない大自然が存在しており、ここには樹齢の高いカシの木や樹林に覆われた美景、複数の河川、咲き乱れるひなげしが独自の美しさに花を添えています。
メイマンド村を訪れる旅人にとっての最高の郷土土産には、こうしたヒナゲシの花に加えて、良質の蜂蜜が挙げられます。ほかにも、地元の部族民の女性たちが製作する各種の手工芸品、ゲリムと呼ばれる薄手の絨毯などの織物類も郷土土産として販売され、地域経済の活性化に大きく貢献しています。
この地域では、数多くの滝や河川の存在による水源の豊富さが、地域の農業経済の活性化や豊富な米の収穫につながっており、各家庭が自給自足できていることに大きく貢献しています。
この地域を旅する中では、目を楽しませる他の郷土土産とともに地元で生産されるチャンパ―米を使った空豆の炊き込みご飯などの郷土料理の美味しさや、この地域の女性たちの手作りによる甘いパンをご堪能いただくことも可能です。
ヤースージは、メイマンドの滝にほど近く、ホテルなどの宿泊施設やレストランなどがそろっていることから、皆様にも存分にこの地域への旅をお楽しみいただけます。
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