EU上級代表、「ヨーロッパの銀行がイランと協力する上での障害はない」
(last modified Sun, 17 Apr 2016 12:59:13 GMT )
4月 17, 2016 21:59 Asia/Tokyo
  • EU上級代表、「ヨーロッパの銀行がイランと協力する上での障害はない」

EUの外務安全保障政策上級代表が、「ヨーロッパの銀行のイランとの協力に向けた措置が整えられており、これらの銀行がイランと協力する上での障害は何もない」と語りました。

EUのモゲリーニ上級代表はIRIB通信のインタビューで、外国の銀行のイラン参入と、SWIFT・銀行間通信網によるイランとの協力に関して、「一部の銀行はイランと協力したいと考えており、まもなくヨーロッパの重要な銀行の多くがイランとの協力を開始することになるだろう」と語りました。

モゲリーニ上級代表はまた、「ヨーロッパの一部の銀行や経済部門のイラン参入はイランとヨーロッパの利益になり、ヨーロッパがこれに関して妨害を行う理由はない」と述べました。

さらに、「テヘラン訪問で、イランの高官と二国間、地域、世界における問題について、有意義で建設的な話し合いを行った、また、双方は教育、エネルギー、運輸、経済、人道問題に関して協力を行うことを決めた」と強調しました。

モゲリーニ上級代表は、イランと協力を行いたいと考えているヨーロッパの投資家を支援するための支援プログラムが提示されており、現在も、ヨーロッパの銀行や企業数社が、イランとの契約を締結しているとしました。

また、核合意の包括的共同行動計画は世界の問題の解決にとって有益な成果であるとして、「核合意を否定する一部のアメリカ大統領選挙の立候補者の表明は宣伝によるものだ。それは核合意はアメリカ政府など、政府レベルで行われているものであり、個人がそれを否定できるものではないからだ」と述べました。

さらに、「核合意は今後も力強く進められるだろう。核合意の失敗はすべての国の失敗で、すべての国にとっての損害になる」としました。