イラン外務省報道官、「我が国は、敵対行為に必ず報復」
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ムーサヴィー報道官
イラン外務省のムーサヴィー報道官が、アメリカの戦闘機によるイラン・マーハーン航空旅客機の飛行妨害という事件が発生したことを受けて、「イランは、国民に対し行われたいかなる敵対行為についても報復なしで済ますことはない。すべての愚かな行為に対し、然るべき時期にそれに見合った断固たる反応を見せることになるだろう」と表明しました。
23日木曜、アメリカの戦闘機2機はシリア上空でイラン・マーハーン航空旅客機の飛行を妨害し、この中で搭乗者の一部に負傷者が出ています。
ムーサヴィー報道官は24日、米政権による今回の行為を強く非難し、これは国際航空法の侵害であり、地域の平和と安全を侵すものだとしました。
そして、アメリカ側がマーハーン航空旅客機を危険に陥れたことを認めていることに言及し、「シリア国内における米軍の駐留や戦闘機を用いた行動は違法行為だ」と指摘しました。
また、西アジア全域と中央アジアの一部を管轄地域とするCENTCOM・アメリカ中央軍のビル・アーバン報道官が今回の米軍戦闘機の行為について、「戦闘機はシリア国内の米軍基地付近の日常防空任務を行う中で、安全な距離をおいた上で、マーハーン航空旅客機に対し目視調査を行った」とする主張を、「失笑ものだ」と一蹴しました。
同報道官は、「軍の戦闘機を用いて民間旅客機を調査するような行為に対し、いかなる国も機関もアメリカに許可を与えたことはない」と強調し、「そのような行為は違法なだけでなく、危険かつ罪なき人々の命を弄ぶ行為だ。特に今回の事件では、米軍の主張とは裏腹に、安全な距離はまったく保たれていなかった」と続けました。
さらに、今回のアメリカの行為は国際的な司法機関を通じて責任が追及されるとして、「イランは、アメリカが武力によってあらゆる国際法を踏みにじり嘲笑うことを許さない」と強調しました。
また同時に、アメリカやシオニスト政権イスラエルが西アジア地域で新たに起こしている、あらゆる種類の紛争を煽る行為について警告し、「地域の安全と安定がアメリカの選挙運動のための玩具にされてはならない」としました。
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