イラン外相、「短期間での良好な合意成立が射程圏内」
(last modified Mon, 14 Feb 2022 18:08:49 GMT )
2月 15, 2022 03:08 Asia/Tokyo
  • アミールアブドッラーヒヤーン外相とコーヴニー・アイルランド外相
    アミールアブドッラーヒヤーン外相とコーヴニー・アイルランド外相

アミールアブドッラーヒヤーン・イラン外相が、「アメリカと欧州3カ国・英独仏が核合意内責務の完全履行への復帰に真剣であれば、短期間で良好な合意の成立に手が届く」と語りました。

イルナー通信によりますと、アミールアブドッラーヒヤーン外相は14日月曜、コーヴニー・アイルランド外相とテヘランで共同記者会見し、オーストリア・ウィーンにて進行中の協議について、「わが国は、良好な合意を成立させる用意ができている」と述べています。

しかし、その一方で、「西側の関係国は、合意内容の本文や時間を弄ぶのではなく、核合意内の自らの責務の完全履行への復帰に向けた自身の真の決意を示すべきである」としました。

そして、「わが国は強い協議論理をもって、自らの協議参加と努力を続行している」とし、「わが国の目的は各種制裁の全廃であり、これは核合意において論拠となっており国際社会も2015年にこれを支持している」と語っています。

制裁解除を目指しての協議の第8ラウンドは、昨年12月27日にウィーンにて開始され、参加国の代表団がそれぞれ帰国して本国政府と相談するための短い小休止の後、再び今月8日からウィーンにて再開されています。

イランは、オバマ前政権時代に成立した核合意の施行の当初から始まっていた、アメリカの合意内責務の不履行に着目し、前回のウィーン協議では「この合意の存続の保証」および、「各種制裁の検証確認」の2つを、核合意の完全実施に向けた自らの2つの要求として強調しています。