イラン外相とEU調整官がウィーンで会談
3月 01, 2022 17:53 Asia/Tokyo
オーストリア・ウィーンにて、同地開催中の核合意復活交渉のイラン代表団長を務めるバーゲリー・キャニー外務次官と、欧州対外行動庁事務次長でもあるエンリケ・モラEU調整官が会談しました。
バーゲリーキャニー次官は、本国政府との一部相談のためテヘランに戻っていた数日間の小休止の後、ウィーンにて1日火曜、モラ調整官と会談しています。
先週、英独仏の各国の代表団長の一部は外交事務処理のため自らの本国に帰国していましたが、専門家レベルでの協議は継続されていました。
ウィーン市内にあるパレ・コーブルク・ホテルでの協議は、イランと英仏独中露の4+1カ国グループ、そしてEU調整官による第8ラウンドという形で、現在も進行中です。
この協議は、イラン代表団のイニシアチブにより一連の進展を見せていましたが、特にバイデン米政権をはじめとする西側諸国が、米前政権の行使した違法な制裁の影響の補償に遅れをとり、また最大限の圧力行使政策を続行していることから、アメリカの核合意復帰への真意が疑問視され、協議プロセスそのものが長期化しています。
イランは責任を受容する国としてこれまでに何度も、核合意に違反した側がアメリカであることから、制裁解除により合意に復帰すべきはアメリカであり、しかもアメリカの責務履行状況は検証確認される必要がある、と表明しています。
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