テニスのキング氏、「大坂の行動は変化への起爆剤」と称賛
8月 30, 2020 18:41 Asia/Tokyo
男女平等を訴え続けてきたテニス界のパイオニア、ビリー・ジーン・キング氏(76)は、人種差別に抗議した大坂なおみ選手(22)を称賛しました。
ロイター通信によりますと、大坂選手は米国での警察官による暴力行為と人種差別に抗議するため、ウエスタン・アンド・サザン・オープンのシングルス準決勝を欠場する意向を表明し、これを受けて大会側は27日の日程を1日延期しました。
キング氏はロイターへの電子メールで、モハメド・アリを含めた数々のアスリートたちがそれぞれのスポーツを通じて、人種差別撲滅に向けて行動を起こしてから50年以上が経ったとし、「そのバトンをなおみが両手で受け取った。これは慈悲深さ、強さとリーダーシップの表れだ」と述べ、「今週の彼女の行動は変化への起爆剤となる」とし、大坂選手の行動をたたえました。
大坂選手は28日の準決勝に出場し、試合に勝ちましたが、29日の決勝はけがのため棄権しました。
大坂選手は声明で「けがで棄権することになり、申し訳なく思う」とコメントし、「28日の準決勝第2セットのタイブレークで痛めた左太もも裏のけがが思うように回復しなかった」と説明しました。
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