May 14, 2022 16:18 Asia/Tokyo

現代美術アーティスト・村上隆さんが、世界にひとつしかないことを証明する技術「NFT」の作品などを集め、アメリカ・ニューヨークで個展を開催しています。

展示会では、実際の作品と一緒に拡張現実のアニメーションを鑑賞することができ、実体の世界とデジタルの世界の架け橋となっています。

「NFT」とは、デジタル空間にあるアートなどの作品が「オリジナル」だと証明することができる新しい認証技術で、会場には、村上さん自身初の花をモチーフにしたNFT作品など、およそ160作品が展示されています。

村上さんは展示会を、「アロー・スルー・ヒストリー=歴史を射抜く矢」と題し、「人類が作り出した絶え間ない芸術の歴史を自分がどのように消化しているかを表現したかった」と語りました。

NFTアートについて村上さんは「相反する価値観がNFTアートとリアルアートでは存在しており、両方の相反する業界の懸け橋をかけるというのがこの展覧会の目的です」と語っています。

さらに、「人間の認知領域の拡張が次の次元にいっている。 僕は作家なのでそれを説明する以上でも以下でもないですけど。 その状況をイラストレーションしている展示会になります」としました。

中国元時代の壷からインスピレーションを得たという魚の絵は、当時名もなき職人が描いた絵にもかかわらず、いま中国では、100億円の価値があると言われています。

村上さんは、今回の展示会を現代アートで権威のあるニューヨークで開催することによって、NFTアートの価値をさらに広めていきたいと抱負を語っています。

 


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