イスラム暦モハッラム月の追悼日を前に、世界各地で追悼儀式が盛大に開催
8月 06, 2022 16:51 Asia/Tokyo
イスラム暦モハッラム月・9日タースーア(アラビア語で数字の9の意)と10日アーシューラー(アラビア語で数字の10)の日の到来を目前に控え、イランをはじめとするイスラム諸国は、追悼ムード一色となり、様々な追悼儀式が盛大に開催されています。
イスラム暦61年(西暦680年)モハッラム月10日、シーア派3代目イマーム・ホサインが、現在のイラク南部カルバラの地で、当時のウマイヤ朝の暴君ヤズィードの軍によって殉教し、その殉教によって、世界の人々に自由と自尊心という教訓を残しました。
イマームホサインの蜂起の教訓は、ひとつの場所や時期に限られず、世界各地や人類史全体に通用するものです。
イラン、イラク、レバノン、トルコ、パキスタン、アフガニスタンやインドの各都市では、街中の至る所にアシューラーの日のための横断幕などが掲げられ、各市内は黒に模様がえされ、各宗教施設では挽歌や胸叩きなどの特別な追悼儀式がおこなれています。
イランでは、イスラム暦モハッラム月にめぐってくる、シーア派3代目イマーム・ホサインの殉教を悼む同月タースーアとアーシュラーの追悼儀式の場を訪れるツアーが実施されています。