バーレーン治安部隊が、受刑者家族とローマ教皇の面会を妨害(動画)
(last modified Sun, 06 Nov 2022 11:42:17 GMT )
11月 06, 2022 20:42 Asia/Tokyo

バーレーンの治安部隊は、政治犯として収容されている受刑者、中でも死刑囚の家族がローマ教皇と面会することを妨害しました。

バーレーンの現体制を支配するハリーファ王家は、2011年に起きた民衆革命から現在まで、数千人の抗議者、ジャーナリスト、市民運動家らを投獄しています。

バーレーン各メディアによると、ある動画では、死刑・終身刑判決を受けた政治犯の家族が、同国を訪れたローマ教皇の一行が通るルートに集まり、政治犯の釈放を求める様子が映されていたということです。

この報道によれば、ローマ教皇はある学校で生徒や教師らに向けて演説しましたが、そこの生徒らは、「寛容や共生はスローガンでなく行動で示すもの、政治犯を釈放せよ」「分断主義を止めよ」などと書かれた横断幕を掲げていました。

ローマ教皇フランシスコは3日木曜、4日間の日程でバーレーンの首都マナマを訪れ、4日金曜には、「対話のためのバーレーン・フォーラム」の閉会セレモニーに出席しました。このフォーラムには、エジプトのスンニ派最高権威・アズハル学院の総長であるアフマド・タイエブ氏も出席しました。

マナマではここ数日、反体制デモが連続して起きています。2日・3日には夜間デモが行われ、体制側による弾圧や形ばかりの議会選挙への参加呼びかけを非難しました。

ローマ教皇にとってバーレーン訪問は今回が初めてとなり、ペルシア湾岸諸国でも2019年のUAEアラブ首長国連邦に続いて2カ国目となります。ローマ教皇は今日にもバーレーンを発つ予定です。


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