イスラエル首相が、ヨルダン川西岸とゴラン高原での入植地拡大を追求
シオニスト政権イスラエルのネタニヤフ首相が、パレスチナ・ヨルダン川西岸およびシリア領ゴラン高原でのシオニスト入植地拡大を決意していることを明らかにしました。
ロシア・スプートニク通信が28日水曜、報じたところによりますと、11月の総選挙で勝利し現在組閣を進めているネタニヤフ氏は、シオニスト入植地新設の決定を明らかにするとともに、「私が率いるイスラエル内閣の計画は、入植地の強化と発展に向けた取り組みとなるだろう」と述べています。
また、「イラン核計画への対抗も続行する」と主張しました。こうした中、ガンツ戦争大臣は「ネタニヤフ内閣が発足すれば地域の緊張が高まる可能性がある」と表明しています。
これらの声明の数時間前に、ラピド現首相はイスラエル占領地での情勢の進展について発言し、後継のネタニヤフ政権を批判するとともに、「ネタニヤフ政権は、その成立前でさえ、イスラエルの歴史の中で最も腐敗した政権であることが証明された」と語っていました。
政治アナリストらの間では、ネタニヤフ氏が率いる次期連立与党は、極右派とシオニスト宗教系政党、そして超正統派が権力を握っているため、イスラエル占領地域内すなわちヨルダン川西岸と聖地ベイトルモガッダス・エルサレム、ガザ地区内のパレスチナ人に対する、非常に極端でファシスト的な政策を採用することになり、地域における緊張を高めることになるとみられています。
パレスチナの各組織機関によりますと、聖地東部を含むヨルダン川西岸地区内の145の大規模入植地と140の集合住宅に、約66万6000人の入植者が居住しているということです。国連安保理は以前、占領下のパレスチナでの入植地建設を違法行為とする決議を採択しています。