欧州外交評議会、サウジアラビア政府に対する圧力行使を強調
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欧州外交評議会が、「サウジアラビアの反政府ジャーナリストが失踪した事件について、独立した調査を実施すべきだ」と発表しました。
IRIB通信によりますと、欧州外交評議会は、14日土曜、声明を発表し、「サウジアラビアの反政府ジャーナリスト、ジャマル・カショギ氏が殺害されたとされる事件は、これまで以上に、中東における情勢不安へのサウジアラビアの関与を明らかにしており、ヨーロッパ各国は、サウジアラビア政府に行動を改めるよう働きかけるべきだ」としました。
この声明ではさらに、「このジャーナリストの失踪と殺害の可能性は、中東の現状に関して恐怖を植えつけるような新たなメッセージであるが、この出来事は、恐らく、ヨーロッパや西側の最も緊密な同盟国をはじめとする政府が、この地域において、完全に懲罰を免れる中でどのような行動を取ってきたかを示している」とされています。
また、「今回のこの事件におけるサウジアラビア政府の恥知らずな行動により、ヨーロッパ政府は、日々増加する国内の懸念に注目し、ペルシャ湾岸諸国との表面的に無条件な関係を見直さざるを得なくなる」としました。
この声明は、「ヨーロッパ諸国が現在、サウジアラビアに対して、彼らの行動を理由にさらなる責任の受け入れを求めて圧力をかけなければ、はるかに危険な行動を取る可能性がある」と強調しています。
ジャマル・カショギ氏は、今月2日、トルコのイスタンブールにあるサウジアラビア領事館に入った後に行方が分からなくなりました。
こうした中、数日後、激しい拷問を受けでバラバラに切断されたカショギ氏の遺体が、イスタンブールで発見されました。
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