イラク政治組織事務局長、「首相宅襲撃事件に第3勢力が関与した可能性あり」
イラクの政治・宗教組織AAHアサイブ・アフルハック(真実の民戦線)のハズアリー事務局長が、最近発生した同国のカディミ首相宅襲撃事件に関する正式な報告には疑わしい点が存在するとし、「この事件に第3勢力が絡んでいたとする見方を信じている」としました。
イラク治安組織の広報部は今月7日、声明を発表し、同国首都バグダッド市内のグリーンゾーンにある首相宅への、爆弾を搭載した無人機による攻撃は未遂に終わり、失敗したと表明しています。
カタール国営衛星通信アルジャジーラによりますと、AAHのハズアリー事務局長は9日火曜、カディミ首相宅襲撃未遂事件に関して、いくつもの疑わしい点が存在しているとし、第3勢力の存在やこれに関するアメリカとの示し合わせがあるとする見方を信じていると述べました。
また、「我々は、今回のテロ暗殺未遂事件の証拠を見出すべく、正確な技術的調査の実施を依頼している。首相宅を狙ったということは、国や政治体制を狙ったことを意味する」と語っています。
そして、イラクでの最近の議会選挙の結果を正式に認めない旨を強調し、「道理にかなわない選挙結果からして、我々は、この選挙では1つの勢力の圧倒的大差による勝利が意図されていたと考える。我々が選挙の再実施を要請する理由は選挙結果の不正操作が行われていたことであり、その考えは揺らいでいない」としました。
イラクの複数の都市では、議会選挙の結果発表後に多数の抗議デモが実施されました。
イラクの一部の政治家も、今回の選挙にアメリカやイギリス、UAEアラブ首長国連邦が影響を及ぼしていたことを認め、選挙結果への不正な操作やこれらの外国勢力が関与していたとする仮説を認めています。
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