駐中国ロシア大使、「安保理での途上国の割合増加を支持」
7月 04, 2022 19:55 Asia/Tokyo
北京で行われた国連世界平和フォーラム総会で演説したアンドレイ・デニソフ駐北京ロシア大使が、国連安保理を「より民主的」にするために途上国の割合を増やすべきだとする見解を示しました。
ロシアのスプートニク通信によりますと、デニソフ大使は同時に、内部バランスの変化が起きないことを理由に「ロシアはドイツと日本の国連安保理入りを支持する用意はない」と強調しました。
また、現在の国連安保理は事実上、西側代表が「プロパガンダを展開する」場になっており、西側諸国は自身の見解を究極の真実のように押し付けていると指摘して、「これら破壊的行為は国連安保理メンバーを一層遠ざけ、同理事会の取組みの効果を減らしている」と語りました。
そして、「これを背景にして特に国連改革の必要性が深刻になっている。我が国は幅広いコンセンサスを基に国連安保理の拡大を支持している。世界の人々の願望を反映させ、より民主的になるために、アフリカ諸国、アジア諸国、南米諸国の割合を増やすべきと考える」と述べました。
常任理事国を増やすことにはフランスも賛成を表明しており、G4諸国と呼ばれるドイツ、ブラジル、インド、日本の常任理事国入りを支持しています。