米上院議員、アフガン撤退巡る報告書に異議 
(last modified Mon, 10 Apr 2023 06:36:05 GMT )
4月 10, 2023 15:36 Asia/Tokyo
  • 米共和党のリンゼー・グラハム上院議員
    米共和党のリンゼー・グラハム上院議員

米共和党のリンゼー・グラハム上院議員が、「バイデン政権下のアフガニスタンで起こったことは、彼が2001年9月11日の悲劇へと道を開いたということだ」との見解を示しました。

ロシア・スプートニク通信が10日月曜、報じたところによりますと、グラハム氏は米Fox ニュースのインタビューで、「ジョー・バイデン米大統領によるアフガンからの軍撤退という決定は、2001年9月11日の悲劇と同様のテロ攻撃への道を開くものであり、アフガンからのテロの脅威はないというホワイトハウスの主張は嘘だ」と述べています。

グラハム氏が米軍関係者の発言を引用して指摘したところによると、米国は今後6ヶ月の以内に、警告なしにアフガンのテロリストに攻撃される可能性があるとされています。

ホワイトハウスによる最新の報告書は、アフガンでの任務が達成され、アフガンにおける「すべてのテロリストの脅威」が排除されたことを示していますが、グラハム氏は、それは真実ではないと強調しました。

また、「この報告書は、バイデン政権が責任を転嫁するために白紙化しようとするものだ」と締めくくりました。

 

アフガンからの米軍撤退

 

米政権は今月6日、アフガンからの米軍撤退に関する内部の「事後分析」の機密文書を議会に引き渡し、議員による調査対象となっています。

最終局面における軍や政治家、外交官の誤算を明らかにする可能性のあるこの文書は、バイデン大統領の選択肢が、「前任者であるドナルド・トランプ氏が作り出した条件によって大きく制約された」ことを強調しています。

一方、トランプ前米大統領は、自身が「無能な降伏」と表現した2021年のアフガンからの性急な米軍撤退について、バイデン氏が責任を転嫁しようとしていると非難しました。

その後、米下院の共和党は、20年にわたる米国のアフガンでの作戦終了を含む、民主党政権のさまざまな出来事について調査を開始しています。

 


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