トピック、THAADに関する在韓米軍司令官の立場
在韓国・アメリカ軍のブルックス司令官は、アメリカのミサイルシステムTHAADの韓国配備に対する韓国の人々の抗議に応え、このシステムは人々の健康を害するものではない、としました。
アスギャリー解説員
イルナー通信によれば、THAADが配備される予定のソンジュでの人々の抗議を受け、在韓アメリカ軍の司令官がそれについて表明するのはこれが初めてです。ソンジュの人々は、THAADとそのレーダーが電磁波を発し、人々や農作物に害を及ぼすのではないかとしています。
アメリカと韓国は今月8日に、北朝鮮のミサイルの脅威に対抗するため、THAADを2017年末までに配備することを明らかにしました。以前、韓国のパククネ大統領は、THAADの韓国配備に関するアメリカとの共同の決定について説明しました。パク大統領は韓国の国家安全保障会議の会合で、THAAD配備に関するアメリカとの合意について触れ、「この計画への反対者に屈しない」と述べました。また、「この決定は北朝鮮のミサイルの脅威から韓国を守るためのものであり、この計画の実行に反対するのは建設的ではない」としました。
韓国の大統領はこれ以前にも、この国の関係者による特別会議で、THAAD配備のすべての反対者に対して、抗議を停止するよう求めました。また、「このミサイルシステムの配備は、北朝鮮の脅威から自分たちを守る上で最良の方法とみなされていることから、最高の決定だ」と述べました。彼女は、「とはいえ、これに関する韓国の人々や一部の政治活動家からの圧力が存在するが、彼らは反対をやめて、政府と同調すべきだ」と語りました。
2週間前、およそ4万人の韓国人がソンジュでデモを行い、THAAD配備の決定を非難しました。
韓国とアメリカは国内の抗議や中国、ロシア、北朝鮮の強い反対がある中、THAADの配備は北朝鮮の弾道ミサイルと核兵器による脅威を押さえるための単なる防衛措置だと主張しています。
中国の王外務大臣は27日火曜、ラオスでのASEAN東南アジア諸国連合の会議の傍らで韓国のユンビョンセ外務大臣と会談し、彼に対して、THAADの配備は両国の関係を損なうことになるだろうと警告を発しました。
一部の報告は、中国の一部の企業や機関が韓国との経済関係を段階的に縮小し、同国の経済計画への参入を控えていると伝えています。中国企業が来月行われる韓国の食品フェスティバルの中国企業が参加を控えたことは、THAADの両国の経済関係縮小への影響を表すものとなっています。