北朝鮮のミサイル発射への反応
韓国の軍事筋が、北朝鮮が弾道ミサイルを発射したことを明らかにしました。
ガッファーリー解説員
韓国軍合同参謀本部は、北朝鮮が3日水曜早朝、中距離弾道ミサイル「ノドン」と見られるミサイル1発を日本海に向けて発射しました。
韓国は予想通り、北朝鮮のこの行動を国際法の違反だと非難しました。韓国の高官は北朝鮮はこのミサイルを韓国におけるアメリカのミサイルシステムTHAADの配備に反発して発射したと強調しました。
北朝鮮が時々ミサイル実験、さらには核実験を行う理由は、政治評論家や政治家にとっては明らかです。
アメリカの共産主義に対する敵対には歴史的な根源があります。北朝鮮では数年前に金正日総書記が死去した後、息子の金正恩氏が指導者になりました。朝鮮半島の世論、さらに国際世論は地域でアメリカの望むような変化、思想の制限に向けた出来事が起こるのを待っていましたが、こうした思惑に反して、北朝鮮の三人目の指導者はこれまでの指導者の道を継承しました。
北朝鮮は、2003年3月にアメリカはイラクに大量破壊兵器があるとして同国を攻撃したが、これはアメリカのイラク攻撃の格好の口実だったとしています。
イラクは果たして核兵器、もっと言えば大量破壊兵器を保有していたのでしょうか?もしイラクがこのような兵器を保有していたとして、このような兵器をイラクの独裁政権に供与したのは西側諸国ではなかったでしょうか?北朝鮮のこれに関する主張をさらに掘り下げてみると、兵器の売却による収益を得るために貿易や政治において最も人道に反する方法をとっているのは、アメリカとその西側の同盟国なのです。
これに関してリビアの問題を挙げることができ、当時のリビアの指導者、カダフィー大佐はアメリカに対して降伏の意志を示しましたが、予想に反して、リビアの領土はアメリカやフランス、NATOにより、何度も攻撃され、ISISとこのテログループの支持者の活動の中心と化しました。
ここで問題なのは、北朝鮮の政策が正しいかどうかではありません。また核兵器が核保有国の安全を保障することができるかどうかでもありません。実際、問題はなぜアメリカがあらゆる口実を使って各国の問題に干渉しようとするのか、なぜアメリカは干渉を超えて北朝鮮などの独立した体制を打倒しようとするのかです。
政治問題の専門家は、「実際アメリカが間違った干渉政策をとっているために、北朝鮮は『兵器を保有すればアメリカには攻撃できない』と世論に訴えている」としています。北朝鮮はアメリカは対北朝鮮政策において明らかで正しい変化を生じさせることはできなかったと見ています。このため、アメリカの政策が脅迫や干渉、転覆を目的としたものである限り、北朝鮮の核実験やミサイル発射は今後も続けられるでしょう。